2014
Nov
21
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紫微斗、星座ミックスの件
『紫微斗数占い』で主星の解釈を詳しくされている良質なサイト様をご紹介いただいて、自分のところとその近隣を見てみました。
http://100zora.jp/doc/B/7/7003.html
2021/7/29修正
上のサイト様を拝見すると「命宮に入る主星の解釈が月=宿曜の解釈となんとなく似ている」ということは確かのようです。
と言うことは、月を第一ハウスの基点としている?
つまり月度数をアセンダント的なものとして開発者は設定したのか、とも受け取れます。
そのわり「命宮に主星が入らない場合」なんてこともありますので、意味不明です。
これは紫微斗が暦だけで星を割り出す占いなので、スピードの速い月の位置がはっきりとしない日時について「命宮に主星が入らない」などとしたのでしょうか? (暦だけで導き出すため、現実の空では月がどこにあるか分からない日時がある)
う~ん、謎過ぎます。
そもそもこれをホロスコープだと考えれば最初からメチャクチャなのですから、まあ目をつむるとして。
※紫微斗は、中国古来の「月建」の暦を用いる占いだそうです。そこからして天文に合わないので、深く考えてはいけません。
■月将 … 黄道を12分割した基準を用いる。つまり、西洋占星術と同じ星座(サイン)です。
■月建 … 順に巡る月ごとに十二支を配置する。つまり、推命系の占いと同様。
とりあえず、「主星と星座の共通点」――どうやって解釈をミックスしているか?を探ってみました。
今のところ自分のだけで申し訳ないが、参考までに。
以下、→は私が「これはこの星座だな」、と思う解釈です。
ちなみに紫微斗で『天相』と出る私の月星座は、水瓶座。後半にあるため若干の魚座の影響は受けていますが、まだ水瓶にどっぷり。
したがってこちらの結果が月星座由来だとしたら、1日半~2日のズレがあるようです。
(自分の感覚としては、天相の解釈で「奉仕精神」という大枠には共鳴するが、細かいところの「五感が鋭い」「几帳面」などはほとんど当たっているとは感じられません)
以上のことから、天相だけ見ても「魚座・乙女座・牡牛座・蟹座」がミックスされていることが分かります。
さて、ではこの
「魚座・乙女座・牡牛座・蟹座」
の共通項とは何でしょう?
西洋占星術としては、女性星座であること以外に何ら共通項はありません。水と地が混ざっていますし。
ただイメージとしては
「なんとなく大人しい感じ」
な星座ではあります。
要するに人間の感覚で「なんか似てるなー」と思うものを分類してミックスした、ということは明らかです。
こういうことを言っては語弊があると思いますが、つまりこれもしかしたら 適当なんじゃないかな~?(笑) と思う次第です。
ただ“適当”と言い捨ててしまうにはよく出来ていますので、人間観察による性格分類として当時としては優れていたのではないかと思います。
(心理学者が性格で分類していくみたいなものだったんでしょう)
オマケで、近隣の天機についても調べてみます。
この天機は驚くほど壁宿にも共通するところが感じられました。おそらく水瓶座が入っているからでしょう。
ただこれも、やはり他の宿や星座の解釈がミックスされています。どちらかと言うと双子座メインのようです。
以上の通り主に風の星座ミックスですが、宿の解釈も参考にしているらしく、そのせいで魚座や牡牛座などもミックスされています。
ところでこれは少し矛盾があり過ぎるかなと思いました。
双子座と水瓶座は一見似ているものの、その「理知」の性質はまるで違います。
双子座はこれから現実で生きていこうとしているため、技術的な、地上の「理知」が得意です。金銭や出世に対する執着もそれなりにあります。※ただし私欲はありません
いっぽう水瓶座のほうは現実的な地上の「理知」はむしろ苦手。
理知の方向性が真逆なんですね。
宿曜占星術の場合は、スピードのある月という惑星を考慮し
その日に月が通る可能性がある星座全てミックス
しているので、これは矛盾があったとしても本人に影響を与えますから理にかなっています。
もしかしたら西洋占星術による月解釈よりも理にかなっているのでは、と私は考えています。インド人おそるべしです。
でも、紫微斗は純粋に人間の感性に頼って独自にミックスしたところがあるようで。
このように何の法則もなく適当にミックスしただけの解釈でちゃんと人格が診断できるのかどうか、私は疑問です。
(これはアラ探しですね、笑。決して中国占術を全否定するものではありません。中国系は、つくづくパーソナリティの診断は苦手みたいだなと思うだけです)
http://100zora.jp/doc/B/7/7003.html
2021/7/29修正
主星解釈が宿解釈と似ている件
上のサイト様を拝見すると「命宮に入る主星の解釈が月=宿曜の解釈となんとなく似ている」ということは確かのようです。
と言うことは、月を第一ハウスの基点としている?
つまり月度数をアセンダント的なものとして開発者は設定したのか、とも受け取れます。
そのわり「命宮に主星が入らない場合」なんてこともありますので、意味不明です。
これは紫微斗が暦だけで星を割り出す占いなので、スピードの速い月の位置がはっきりとしない日時について「命宮に主星が入らない」などとしたのでしょうか? (暦だけで導き出すため、現実の空では月がどこにあるか分からない日時がある)
う~ん、謎過ぎます。
そもそもこれをホロスコープだと考えれば最初からメチャクチャなのですから、まあ目をつむるとして。
※紫微斗は、中国古来の「月建」の暦を用いる占いだそうです。そこからして天文に合わないので、深く考えてはいけません。
■月将 … 黄道を12分割した基準を用いる。つまり、西洋占星術と同じ星座(サイン)です。
■月建 … 順に巡る月ごとに十二支を配置する。つまり、推命系の占いと同様。
例:天相の解釈
とりあえず、「主星と星座の共通点」――どうやって解釈をミックスしているか?を探ってみました。
今のところ自分のだけで申し訳ないが、参考までに。
以下、→は私が「これはこの星座だな」、と思う解釈です。
ちなみに紫微斗で『天相』と出る私の月星座は、水瓶座。後半にあるため若干の魚座の影響は受けていますが、まだ水瓶にどっぷり。
したがってこちらの結果が月星座由来だとしたら、1日半~2日のズレがあるようです。
(自分の感覚としては、天相の解釈で「奉仕精神」という大枠には共鳴するが、細かいところの「五感が鋭い」「几帳面」などはほとんど当たっているとは感じられません)
≪天相≫
http://100zora.jp/doc/B/7/shibi/sign/tenso.html
慈悲心に富む → 魚座
奉仕の精神に富む → 魚座
適職は医療系 → 魚座
(ここまで、宿で言うと奎宿~婁宿)
正確かつ漏れのない文書作り → 乙女座
ルールに厳格 → 乙女座
几帳面、責任感が強い、完璧を目指す → 乙女座
美意識が高い → 牡牛座
何事も評価し他人と摩擦を起こす → 牡牛座(觜宿)
五感が鋭い → 牡牛座
感性(五感)に合わないもの、まずい、不快が許せない → 牡牛座
感性が豊か → 魚座、蟹座
自分の窓から物を見る → 牡牛座、蟹座、乙女座
衣食住に困らない → 牡牛座(畢宿)
感性に合わない人には心を閉ざす → 蟹座、乙女座
以上のことから、天相だけ見ても「魚座・乙女座・牡牛座・蟹座」がミックスされていることが分かります。
さて、ではこの
「魚座・乙女座・牡牛座・蟹座」
の共通項とは何でしょう?
西洋占星術としては、女性星座であること以外に何ら共通項はありません。水と地が混ざっていますし。
ただイメージとしては
「なんとなく大人しい感じ」
な星座ではあります。
要するに人間の感覚で「なんか似てるなー」と思うものを分類してミックスした、ということは明らかです。
こういうことを言っては語弊があると思いますが、つまりこれもしかしたら 適当なんじゃないかな~?(笑) と思う次第です。
ただ“適当”と言い捨ててしまうにはよく出来ていますので、人間観察による性格分類として当時としては優れていたのではないかと思います。
(心理学者が性格で分類していくみたいなものだったんでしょう)
例2:天機について
オマケで、近隣の天機についても調べてみます。
この天機は驚くほど壁宿にも共通するところが感じられました。おそらく水瓶座が入っているからでしょう。
ただこれも、やはり他の宿や星座の解釈がミックスされています。どちらかと言うと双子座メインのようです。
≪天機≫
http://100zora.jp/doc/B/7/shibi/sign/tenki.html
理知的で繊細、勤勉 → 双子座
技術追求にガッツあり → 双子座
学究肌 → 天秤座
観察力が高くあら探しが得意 → 双子座
金銭、物質欲 → 双子座、牡牛座
独創的、発明の才能 → 水瓶座
神経繊細でバランス崩しやすい → 双子座、水瓶座
全般的に長寿傾向 → 水瓶座・魚座(壁宿)
外見冷たく…心は温かい → 双子座(井宿)、水瓶座
一人でいることが好き → 水瓶座(壁宿)、双子座(井宿)
陰謀家 → 双子座、水瓶座(壁宿)
理系分野に適性 → 水瓶座(危宿)
以上の通り主に風の星座ミックスですが、宿の解釈も参考にしているらしく、そのせいで魚座や牡牛座などもミックスされています。
ところでこれは少し矛盾があり過ぎるかなと思いました。
双子座と水瓶座は一見似ているものの、その「理知」の性質はまるで違います。
双子座はこれから現実で生きていこうとしているため、技術的な、地上の「理知」が得意です。金銭や出世に対する執着もそれなりにあります。※ただし私欲はありません
いっぽう水瓶座のほうは現実的な地上の「理知」はむしろ苦手。
理知の方向性が真逆なんですね。
宿曜占星術の場合は、スピードのある月という惑星を考慮し
その日に月が通る可能性がある星座全てミックス
しているので、これは矛盾があったとしても本人に影響を与えますから理にかなっています。
もしかしたら西洋占星術による月解釈よりも理にかなっているのでは、と私は考えています。インド人おそるべしです。
でも、紫微斗は純粋に人間の感性に頼って独自にミックスしたところがあるようで。
このように何の法則もなく適当にミックスしただけの解釈でちゃんと人格が診断できるのかどうか、私は疑問です。
(これはアラ探しですね、笑。決して中国占術を全否定するものではありません。中国系は、つくづくパーソナリティの診断は苦手みたいだなと思うだけです)
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