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占いは歴史学ではない。(ゲッターズ飯田さんを見て思う)

昨日テレビ番組でゲッターズ飯田さんを見かけたが、あの人はつくづく凄い占い師だなと思いました。

飯田さんは四柱推命のことをよく話しているので、中国占術メインにやられている方なのかなと思っていましたが、昨日番組の中で
「世界中の国家が占いで動いているのが分かる」
と仰っていました。
まさか“世界”のスタンダードが中国系の占術のはずがないので、彼は西洋占星術にもかなり詳しい方なのだなということがこの発言で分かります。

調べたら、ゲッターズ飯田さんは13種類の占いを使っているのだとか。
「一つの占いで当たる確率は30%ほど」だと気付き、
「多くの占いのなかの当たるところだけピックアップして使えば、占いの的中率は上がるかも」
と考えて自らの鑑定データと照らし合わせつつ、“当たる”理論を確立していった。

これは最高に正しいやり方で、誠実でもあると思います。

占いを歴史学と勘違いする人々


長年一つのジャンルに固執し続ける占いマニアのなかには、占いを歴史学か何かと混同してしまう方もいますね。
やれ何々の文献に書いてあるから正統だとか、偉大な占い師が言ったから正しいのだという説を掲げ、強固にこだわり他人に押し付ける。
そのお説が現実に生きている人について当たるか・当たらないかなんてことは、どうでもいいのかもしれません。
何故なら彼らはご自分では鑑定していないことが多いからです。鑑定したとしても文献から得た説を押し付けるだけで、本人の「当たっていない」という感想は始めから無視することに決めているか、思い込みで耳に入らないのでしょう。

確かに、私も古い文献に載っている方法はそれなりに理があると信じる者です。
もし古代に宇宙人か何かが降りて伝授したテクノロジーが『占星術』ならば、人間の利権が介在していない、より古い情報のほうが真のテクノロジーを正しく伝えているはずだと推測されるからです。
だけど「文献絶対」と頑なに信じるのも、占いにおいては間違っているでしょう。
(もちろん歴史学でさえ「文献絶対」と鵜呑みにするのは間違っていますが)

たとえば近代において『サビアン占星術』という新しい手法が出ましたが、これは「新しいから」という理由で間違いと決めつけるのは明らかに間違いで、現に当たるのだから正しい情報である可能性が高い。「透視能力者が星座度数の意味を透視した」というのは、もしかしたら古代に占星術が宇宙から伝えられた当時と同じ方法で伝えられた情報なのかもしれず、だとすれば古代の文献より正統だと言えます。

中国系に至っては(宿曜占星術はインド開発なので除く)、そもそもが観察によるフィードバックデータを蓄積させた占法なので、古代文献ばかりが正しいとも言えません。原典でどう書いてあったかはともかく、もしかしたら近代に近付いほうがより「当たる」ようには改良されているのかもしれません。/追記 ただし本質個性については、日主を見る古代の手法が正しいと私は考えています。何故なら事実として当たるからです。東洋人は拡大解釈をする民族的性質があるため、歴史が経過するごとに本質分類は現実から離れていきます。

それらは鑑定データで調べて、何が最も当たるのか確かめ定めていくしかないでしょう。

結局のところ占いは歴史学ではないのだから、現に「当たるか・当たらないか」が第一と思います。
古代のある時期の占いが最も当たるというデータを得ているならそれを参考にすればいいし、現代占星術が当たらないと思えば切り捨ててもいいわけです。

当たらない占いを
「教科書に書いてあるから正しいんだ!!」
「○○先生が仰るから正しいんだ!!」
などと言って押し付けるのは最もやってはいけないことでしょうね。

ただ、占い学校に行ったり先生に習ったりして、占い師という職業に就いてしまった後ではもうそのジャンル(組織)のシガラミから逃れられず、密かに「当たってないんじゃないかなこれ」と思いつつ教科書に従わなければならない状況はあるかもしれない。
西洋占星術の占い師さん・マニアさんたちを観ていても、鑑定データを見れば当たっていないことがすぐに明白となることでさえ正しいと主張され続けています。

もしかしたらそれは商売のシガラミだけではなく、
「偉い先生に習った事だから」
「占い学校で習った事だから」
絶対に正しいのだと本気で思い込んでいる場合も多いかもしれません。
それで、データと照合するという、単純でほんの些細な作業すらやってみることもないのかもしれない。
(おそらく教科書を信じ込んでしまうと、データのほうが上位であることなど思いつきもしない)


占い師でデータ重視の人は稀有


そんな「教科書(文献)第一」・「データ無視」の占い師ばかりの世の中ですから、ゲッターズ飯田さんみたいなデータ中心主義の人は稀有に思います。

やはり飯田さんの場合はお笑い芸人で、始めからプロを目指していなかったのが良かったのか?
占いを本業にしようと思う人ならまず学校へ行こう・先生につこうと考えるだろうし、そうなってしまうとシガラミに縛られる。占いマニアも占いマニアで、我がままが許される趣味の世界だけに閉じ籠もると、文献を探索することや議論だけに興味がいって、鑑定結果は無視するようになる。
飯田さんは本業ではないけれども、趣味とも言いきれない状況のなかで誠実に鑑定だけを重ねていったので、今の境地に達したのかな。

私などはデータ量とその分析能力において飯田さんには遠く遠く及びませんが、彼の姿勢だけは目指したいなと思うものです。

ただ私は今、飯田さんのように占いの種類を広げるよりも、逆に絞ろうかと考えています。
色々眺めていて中国占術は意味なしと気付きましたので切り捨てるつもりです。
やはりどう見ても宇宙真理に近いのは西洋占星術かな、というのが今の結論です。西洋占星術は、現世の人間の欲望を叶えるには向きませんが、人類がもう少し高いところへ視線を向けるために必要なものと感じます。


お断り


そんなわけで来年から、サイトのサブタイトル「東西占い研究所」の「東」を削除します。(宿曜占星術は結局、西のジャンルに属しますからもう「東」は切り捨てていいですよね)
ご期待の(?)奇門遁甲まで行けませんでした、笑。すみません。

2019/4/2追記 ここで「東を切り捨てる」と述べているのは、私が占いジャンルに限り西洋占星術に絞るという意味であり、文化において「東」が不要だと主張するものではありません。世界には西の対極としての「東」文化が必要です。東西どちらにとっても対極から見る視点が必要なのです。関連→東文化が必要という話

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