我傍的、ここだけの話

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クリエイターたちが表現を控える世界。これは最悪

今はクリエイター(創作する人)たちがネットの悪口を恐れて、表現することを控えているのだという記事を読んだ。
ネットの悪口が恐いクリエイター

「ネットの悪口を相手にしても不毛だ」という内容なのだが、「若手クリエイター達」はそういうものを「相手にする」以前に、読んだ時点で傷ついたり恐くなるから創作活動ができない、ということなのではないだろうか。そもそもの話として。
他人が悪口を言われているのをあれこれ見てしまって、何もしないうちから不安に囚われて何もできなくなる‥‥。そりゃハナから無理だわと思った。

うん、そういうことだよな。
私はネットで悪口が全盛になる前に駆け出してしまったので、やむを得ずという感じで創作活動を続けていますが。
もし発表前にこんな時代になることを知っていたら、『我傍に立つ』は自分の胸にしまい、墓まで持っていきました。

Kindle出版する際も、ものすごく躊躇したんです。
コメントを書き込める場があれば、必ず悪意のある人が利用する。その想像でずっと踏み出せなかった。
しかし出版を期待する声もあったため。「ネガティブな想像に囚われてはならない!」と自分を鼓舞して出版してみましたが、結果は想定通り。笑
もののみごとにストーカーにレビュー欄を悪用されてしまった。

管理者であるアマゾンが誹謗中傷を防いでくれるしか手立てがないのだけどね。
ところが、アマゾンの対応は
著者への人格攻撃、絶賛歓迎中!! 悪口ウェルカムひゃっほー♪ ストーカーさん犯罪者さん、どうぞどうぞいらっしゃい! by amazon
というものでした。⇒モンスターレビュアーへのアマゾンの対応
権力側が犯罪者に加担している。これでは被害者が圧倒で不利。加害者の天国です。
悪が悪を呼び、結託して金儲け。
被害者はただただ、やられっぱなしで自殺するしかない。

『重版出来』でも、ベテランの漫画家がネットの誹謗中傷を目撃してしまい、打ちのめされて筆を折る寸前まで行く話が出てきましたね。これはおそらく現実にある話。
昔はプロの理路整然とした批評しか世に出て来なかったのに、今は無考えの人たちが無責任な「言い捨て」で適当な悪口を書く。
しかもその悪口のほとんどは嫉妬や、個人的なストレス解消で理屈が通っていない。何ら役に立たない。
(『重版出来』は正当な批判だったので結果的に役立った、という設定だったが、そんなことはレア。嫉妬の個人攻撃が何の役に立つんだ?)
プロがサンドバッグ状態なのですから、これから世に出て行こうとする創作家は恐怖を覚え、夢を諦めるしかないと思う。
このままでは誰も創作したくなくなるし、実際に創作家がいなくなってしまう。

前記事、著作権問題でも触れたけど、ただでさえ原作者は著作権において不利な扱いをされています。
そのうえさらに、たった一人だけで多数の加害者と、加害者を擁護する権力者とまで戦わなければならないとは。

「表現の自由」を勘違い解釈で振りかざし、加害者を圧倒的に擁護、その裏で「被害者の表現の自由」は弾圧して踏み潰す社会。
悪口だけが許されて、真っ当な評論が排除されている。
(現実にアマゾンが真っ当なレビューを削除したように)
義が全く通らない社会だよね。
本当に恐いのは、こんなことを続けているうちに創作が絶滅し、「本音」を言う人が誰もいなくなってしまうということです。
一方だけ優遇することを、言論弾圧と呼ぶ。
(アマゾンは加害者だけ優遇し、他の意見を弾圧した。これは権力による言論弾圧と言える
今は事実上、言論弾圧が始まっている。
このままでは「表現の死」の社会が到来する。
この地上において表現が消えてしまうことほど、怖いことはないのだと気付いて欲しいな。
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