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「運命の相手が、異性(恋愛対象の)とは限らない」

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 『永遠の雨』五話(5)を書いていて思い出しました。

「運命の相手が、異性とは限らない」。
 このコピー、数年前にCMで観た時には腹を抱えて笑ってしまったものです。

※2019/6/10 ここで「異性」と表現されているのは「恋愛対象」という意味だと思います。昔のCMなのでLGBTへの配慮はまだなかったようで、同性と恋愛される方々も多いのだということが想定されていませんでした。ご理解ください。以下、この記事では書き換えます。

 缶コーヒー『Roots』のCM。
 オッサンと若いビジネスマンが「またいつかお会いしましょう」と言って別れた直後に蕎麦屋でバッタリ再会する。
 二人は気まずい視線を交わす。
 そのシーンをバックに流れるテロップ、
「運命の相手が、異性(恋愛対象)とは限らない。」

 ……ご愁傷様です。涙。

 いやあ笑った。
 名CMだと思います。

 そして現実、全くこの通りだと思いますね。

 「運命の相手」と言うと世間の人々は何故すぐに恋愛対象だと思い込むのか、そしてめくるめくラブロマンスを期待するのか。
 実は「運命」と言っても様々だろうと思います。
 ビジネス上の付き合いもあるだろうし、敵対関係もあるだろう。
  
 むしろ恋愛関係での「運命」のほうが少なかろう。


 自分の創作について話をしますと、私の作品中、「運命の相手」は概ね恋愛とは無関係です。

 主人公にとっての「運命」はビジネス上の関係と言いますか。
 仕事上の志を同じくする仲間。同志。上司と部下。
 そんなところでしょうか。

 特に『我傍に立つ』においてこの関係性は顕著です。

 しかしビジネス上の、と言っても決して簡単に切り離し可能なドライなものではなく、直観的で感情的な「切っても切れない関係」です。
 よく誤解されるように
「使いやすい上司だから利用した」&「部下の才能だけを利用した」
 等という損得のみの冷たいものではありません。
 
 あの関係性を言葉で表現するのが難しくて、小説執筆時には最も苦労したのを覚えています。
 “魂の結びつき”やら
 “名前(立場)のない関係”等々
 回りくどい表現を繰り返してしまった気がします。

 今、客観的に引いて眺めて見れば、やはり
「愛情関係」
 の一言で済む話ではないかと思います。

 世間で「愛」と言えば恋愛でしかなく、恋愛関係にない者同士の話でそう表現してしまうと物凄く誤解されるわけで、いずれにしろその語を使うことは不可能ですが。

 まあ軽く「好意」と言い換えても良いでしょう。
 「信頼」でも同じ。

 結局、異性にしろ同性にしろ人と人との間には「愛情」があるかないかしかありません。
 関係性が長く続いていくためには、絶え間ない「愛情」、軽い意味でも「好意」・「信頼」が必要不可欠なのであり。
 そこはたとえ転生しても変わらない事情です。


 それにしても世間の人たちは「運命の相手が恋愛対象ではない」とガッカリするみたいですが。
 私は個人的に、「かつてビジネス上の関係だった相手と恋愛対象として出会う」ことのほうが嫌だなと思います。
 
 だって想像してみてください。
 「運命の相手が非恋愛対象だった」時よりも
 かつて同性だった相手と恋愛対象として会うほうが遙かに嫌ではありませんか?笑

 真実を言えば「どのような立場に生まれ変わっても」中身は同じなのだが、現実問題として過去世と違う性別ポジションに生まれると居心地が悪いですね。
 修行と思えば多少の居心地悪さくらい我慢するほかないのでしょうが。 

 出来れば過去にビジネス上でうまくいった相手とは、私は非恋愛対象として再び巡り会いたいと思った。 
 かなり切実にそう思います。

追記

異性であれ同性であれ一度「運命」という絆で結ばれたなら、その絆に従ったほうが幸福な人生となると私は思います。

だから運命の相手が恋愛対象ではないからと言って落胆しないでください。笑

もし相手に運命的な絆を感じ、好意と信頼が伴うならビジネス上の関係であっても濃い体験が出来ることは間違いないと保証しておきます。

しかしその運命がいわゆる「因縁」と言うべきもの、悪縁であったならどこかで断ち切らなければならないでしょうね。
悪縁ある人物と再会してしまうことも、断ち切るという課題を与えられた人生修行のひとつと言えます。

たとえ千年続いた関係であってもお互いにマイナスしか与え合わない者同士なら、少しずつ離れる方向に動いたほうが賢明です。
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