村上春樹のホロスコープを推測する

ノーベル賞候補作家 村上春樹のホロスコープをアセンダントから推測してみました。
(敬称略)

〔目次〕
前置き、読書ブログと「村上春樹」問題
春樹ホロスコープ推測~エレメントから
アセンダント推測
春樹の小説が苦手な人は、感情を求める人
参考リンクなど

前置き

読書ブログを広く公開するために記事整理していて、改めて「村上春樹問題」をどうしようかなと悩んだ。

「村上春樹問題」とは――
私はややアンチなので村上春樹の小説に良い感想を書けない。
しかしそのことを大々的に(たとえばツイッターの読書垢の人々に)カミングアウトすると、ファンから一斉に叩かれるだろう。リムーブされることはいっこうに構わないのだが、実力行使に訴える過激な春樹ファンが一部にいるため絡まれるとメンドクサイ。(過去に経験あり)
暴力で言論を封じるとは自由国家の住人である資格がないよね。作者への人格攻撃でもない、小説についての素直な感想を封じようとするのは読書人の風上にも置けない。たぶん、読書人ではないのだ実力行使に訴えるファンたちは。

春樹ホロスコープ推測~エレメントから

ところでふと、どうして自分はこれほどにも春樹の小説が苦手なのだろうと気になり、彼のホロスコープを調べてみたくなった。
生きている人のホロスコープを勝手に云々するのは控えているのだが、「自分はどうして苦手なのか」という主観から眺めるために例外とする。
それにおそらくこの人は自分のホロスコープを探られても気にしないタイプだろう。

村上春樹の出生日は、1949年1月12日。京都生まれ。

一般に出生時間が分からない人は正午で出すのだが、アセンダントを知りたいから簡易に推測してみた。
あくまでも筆者独自の勝手な推測ですので悪しからず。正午のホロスコープが見たい方は他サイトをご覧ください。

春樹氏の小説や発言から受ける印象で絞ると、この人のアセンダントが水星座ということは考えにくい。まず水星座を除外。

火星座の明るさ、親しみやすさ、言動の軽さや無邪気さはないのでこれも除外しておく。

土星座はどうかな。悩む。
山羊座っぽい、ライフタイルやステイタスへのこだわりが表面に出ているのは、太陽星座が山羊座だからだろう。もしこれでアセンダントが山羊座だとすると、もっと山羊座らしい傾向が重なり、独善的で上昇志向な人となるはず。そこまでの強いこだわりは春樹氏にないので、山羊座は除外しておく。

牡牛座の堅実さ、温かみはまずなさそう。
乙女座は……捨てがたいな。ただ小説の文章を見る限り、細部は大雑把でこだわりがなく、チープで古い会話文を今も使い続ける無頓着さがある。つまり、細部に神経を張っていない。作家として職人気質とは言い難いので除外。

たぶん彼は「本質を抑えれば良い」と思っていて、細部に気をはらわない主義なのだろう。主義としてやっているから気にしないし批判されても悪びれない。これは風星座の特徴

というわけで、春樹氏のアセンダントは風星座にあるのではないかなと推測する。

確かに春樹氏を思い浮かべる時、最も強い印象は「風」なのだよね。別にデビュー作のタイトルに「風」があるから、ではなくて。
ただ人は無意識なときに表に出す言葉に、うっかり自分の本質を投影してしまうことがある。だからあながち、『風の歌を聴け』は偶然のタイトルではないのかもしれない。

故に、春樹氏をアセンダント・風星座の人と推測する。

アセンダント推測

次に風星座のうちどれなのかということだが。
世事から浮いた知的好奇心、変人っぽさ、理屈っぽさはあまりなさそうなので、たぶん水瓶座ではないだろう。私は同じアセン水瓶座には共鳴するとともに本能的に警戒してしまうのだが(自分も含め水瓶座は理屈っぽくて鬱陶しいから、笑)、春樹氏にはそれも感じない。

社交性とバランス感覚があり、「スマート」「ソフト」な天秤座は春樹氏のイメージに合う。世間の人々にお洒落な印象を与えていることからも、天秤座は最も有力だと思った。
ただ、アセン天秤座にすると、春樹氏のホロスコープで最も肝心と思われる水星のグランド・トラインが崩れてしまう。これは考えにくい。

と言うことは、残るは双子座か。
確かに双子座だとすれば春樹氏のイメージに合っている。
月星座が双子座なので迷うところだが、春樹氏から受ける双子座の印象は強いものであり、仮に重なっていたとしても否定する材料がない。
「スマートさ」という点で双子座は天秤座に劣るのが気になるが、さすがにこれだけ出世するのはグランド・トラインがなければ難しいはず。双子座が妥当だろう。

余談/三区分について: たとえばトランプ氏のように「発言と行動が一致、長年頑なに主張を変えていない=不動宮」といった分かりやすい言動があれば先に三区分で絞ると良い。村上春樹には三区分に当てはまる分かりやすい言動がないのでエレメントから先に推測した。ただ、目立って分かりやすい言動がない、ということ自体で柔軟宮という推測は可能。

【結論】 アセンダント「双子座」と推測しておく。

なお、アセンを双子座にした場合、興味深いことが起こる。
カルミネート惑星が水星となり、グランド・トラインも多重となるのだ。
村上春樹のホロスコープ(推測)
(C)Stargazer

※ASC度数までは分析していないので注意。ただし、前半のほうがより水星とMCが近くなるので、前半と考えるのが妥当

グランド・トラインが二つ以上重なると著名人となりやすい
しかもその大三角が言語を扱う仕事に有利な水星カルミネートを主とする、とは。文筆家になるために生まれてきたと言っても過言ではないな。
これは村上春樹のホロスコープとして相応しいのでは? と思う。

このホロスコープを見る限り、春樹氏自身は「ノーベル賞、果たして獲れるか否か!?」という世間の下衆な注目に何らプレッシャーを感じていないことが分かる。
ノーベル賞は自分に必要だと思っているだろうが、感情的にあさましく求めているわけでもないだろう。
(双子座は社会で上昇したいと考えている。しかしそれは「役割を持って仕事をしたい」という目的に基づく。金銭や名誉には驚くほど無関心でドライ)
最近話題の宗教団体が、村上春樹の守護霊にインタビューしたという体で
「ノーベル賞、欲しい~! 欲しい~!」
などと語らせていたが完全に嘘と思っていい。春樹氏はあの団体を名誉毀損で訴えて良いと思うな。ま、この人にはどうでもいいことだろうが。

春樹の小説が苦手な人は、感情を求める人

推測してみて分かったこと。
何故に私が村上春樹の小説が苦手なのかと言うと、やはりこの人は感情が薄いからなのだな。
「この人の小説は空っぽだ」と思ったのは正しかった。
風星座と火星座がメインで、水星座の感受点が一つもない。
フィッツジェラルドとチャンドラーのファンでありながら、「チャンドラーにフィッツジェラルドへの想いがあることに長年気付かなかった」と驚愕的なことを仰る春樹氏。あれだけ濃厚な想いに気付かないとは信じ難い。文学的感受性が鈍い。
このホロスコープを持って生まれたなら感受性の鈍さもやむなし、と思う。

過去に世界的な文豪となった人々はたいてい水星座が強い。たとえばヘッセは春樹と対照的に魚座の影響を強く受けている。水の影響があれば、芸術的感性もイマジネーションも深くなり、言わば「中身の詰まった、濃厚な」小説が書けるだろう。
村上春樹の小説はお世辞にも芸術的とは言えない。
『風の歌を聴け』に象徴されるように、カサカサあるいはキーキーという乾ききった音が聴こえるほどドライだ。

ホロスコープを見る限り、この人は作家と言うよりも有能な文筆家で、エッセイやジャーナリズムのほうに向く。
おそらくこのドライさが、感情を嫌う現代人に受けているのだろう。人間的で温かいが拘束のある絆、家父長制の否定という時代にもマッチしていた。しかしあと50年早く生まれていたら、あるいは50年遅く生まれていたら世間で受け入れられることはなかったはず。

時代とマッチすることも運命――人生計画の一つである。

それにしても不思議なのは、私も春樹氏と同じように風星座メイン・火星座の強いホロスコープを持つ人間であること。
それなのに、何故に春樹作品に共鳴できない?

実は今回改めて一番不思議なのは自分のホロスコープだと気付いた。
自分のホロスコープは、ぱっと見で尋常ではなく「天才的」である。(爆)
/冗談です。自分で自分のことを「天才」と思っているわけではない。ただ、他人のホロスコープだったら「あなたは何かの天才です」と申し上げるしかない(∴水瓶座重複、多重YOD)。
でも何の天才なのかと言うと、現代日本では道のないジャンルの才だろう。少なくとも作家の才ではないらしい。

当たり前のことだけど春樹大先生のホロスコープを開いて、あまりの違いに「ああ自分は作家を目指すことさえ叶わないな」と思った。
イマジネーションが強いホロなのでそこを伸ばせばなれないこともなさそうだが、相当の緊張を強いられそうだ。耐えるには修行が足らん。
作家どころか言葉を扱うことにも本来、向いていない。※
そんな自分が導かれて小説を書くことになり、ネットの片隅とは言えこうして長年文章を出し続けていることは不思議の極みだ。

※何故に向いていないのかと言うと、水星×木星のオポジション、水星×火星のスクエア故に。オポジションは調停があるので大事には至らないだろうが、言葉を扱うことにかなりの緊張を強いられる。火星とのスクエアは言葉で喧嘩を売りやすい。実際、各方面に喧嘩を売っている。批判的で申し訳ない。それなのに語ることをやめられないのは、水星が獅子座にあり表現を求めているからだろう(語ることのできなかった過去生の反動か)……辛い。

何より不思議なのは、どうして風メインなのに村上春樹に共鳴できないのか? ということ。
私の水星座は土星が蟹座に僅か片足を入れているだけ。他に考えられる影響を強いて言えば月が魚座に近い。小惑星を加えてみてもほとんど水の影響はない。
春樹作品に共鳴しても良さそうなホロスコープなのに、あのドライさ・不感症なところが嫌でアンチ春樹なのだ。我ながら不思議だ。

もしかしたら私は水に渇望し、水に憧れているからこそ、より深く感情的なものを求めているのかもしれない。
それで、春樹作品が読めないわけではないが「足りない」と感じる。
「春樹が嫌い」と言うより、感情ゼロの小説をチヤホヤする世間が嫌いなのだ。そんな無味乾燥の小説ばかりになってしまったら、感情に飢えて死にかけている私のような者の魂は本当に死んでしまうから。
(他の人は、春樹が作った箱に自分の感性で補って感情のあるものにしてしまえるのだと思う。それは作者本人も想定していない幸運な誤読なのだが、普通の人にはその誤読で足りる。でも飢えて死にかけている者には足りない)

2018/8/16追記
……こう考えていましたが、やはり私自身の本質個性が感情的な人間だったからかもしれません。
その後の推測 >>私が「よく泣く」理由。パーソナリティは第1ハウスのサイン全てであること(占星術の基本に戻る)

参考リンクなど

思いつくままの雑談故、まとまりなく冗長な記事ですみません。
文中、「春樹氏」と書いているところがあるがこれは「村上氏」と書くと村上龍と混同しそうだからです。変な表現ですが便宜上お許しください。

参考のリンク
⇒【辛口オネエの星占いQ&A】村上春樹氏のホロスコープで解説!12星座占いが当たらない理由(1)

山羊座の太陽だけだったら、本来ならあまり「小説家」のような「形のないもの、イマジネーションを扱う」職業を選ばない傾向があると思うの。しかも大衆受けして何万部、何百万部も読まれる一般受けするものを生み出せる性質ではないんだけどね。
……
たぶん、星占いの星座の性格をある程度知ってる人に村上春樹氏の小説をそれと知らず読んでもらって「この人何座?」って聞いても「山羊座」って返ってこないだろうし、山羊座の占いの性格を春樹氏の前で読み上げたら「全然違う」って言われると思うのよ。

同感です。
やはりこちらの方もアセンダントは全く関係ないと思っているみたいだが、「山羊座」だけでは全く村上春樹の個性は表せないだろうと仰るのは正しい。
しかし小説を読まずしてここまで個性を読み解けるのは凄いな。
改めて占星術は凄いと思う。(太陽の囚われを棄てたならここまでのことができるということ)

さらに春樹氏はこれらとは別に、魚座のリリスと乙女座の土星と射手座のキロンがTスクエアってかなり人の心の深い深い部分にある「隠しておきたい欲望」をビンビン刺激する配置を持ってて、大衆受けしつつ、読んだ人それぞれの心をかき乱すような妖しい魅力を放つ言葉を生み出してるんじゃないかしら?

あ、なるほど、それはあるかもしれませんね。
ということは私には、「隠しておきたい欲望」がないらしい。だから春樹作品の唯一の文学性と言えるその部分さえ引っ掛かる鍵がなく、スルーしてしまう。春樹作品を必要とする要素ゼロ。
逆に言うと、世間の人々は欲望をお持ちなのか。