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古代の物を見ることが出来る幸運。『古代ギリシャ展』や『兵馬俑展』

フォロワーさんの呟きで見かけて知った。



私は見逃してがっかりしています。

 ⇒古代ギリシャ展

古代の物、特に外国の物を間近で見ることが出来るというのは幸運だと思う。
たいていの物は創られた時・場所でしか見ることが出来ない。
まさに「時空を超え」、このように外国で見ることが出来る機会が与えられているのは現代だからこそ。

物はいずれ朽ちて消える。
シリアのアレッポのように、貴重な人類の遺産が爆撃によって一瞬にして瓦礫と化すこともある。
何もかも永久に存在する物はない。
違う時、違う場所でたまたま見られる物があったとしたら、それは幸運中の幸運。奇跡中の奇跡と言える。

あと同時代でさえ王様や貴族しか見られなかった物が多かったわけでしょう。
と言うことは当時に生きていた人々よりも現代に生きる我々のほうがラッキーと言えるわけだ。別に競っているわけではないが。

だから去年、『大兵馬俑展』だけは必死に時間を作って行った。

heibayou.gif
※写真は撮影許可されたレプリカ

兵馬俑の場合、作られてすぐに埋められた物だから同時代の人々はもちろん近い時代の人々も見ることが出来なかった。
たとえば、仮に私が前世で二千年近く前の中国大陸に生きていたのだとしても、兵馬俑を見ることは出来なかったわけだ。存在することさえ知らなかったはず。
現代より遥かに時が近く場所も近かったというのに、むしろ現実には遠かった。
だから、これが間近で見られる現代に生きていることは本当に物凄い奇跡だと思っている。

さらに言うと、あと100年経てば兵馬俑が今の形のまま残っているとは限らない。
中国政府が「兵馬俑に当時のままの色を塗る」などと言っているので、クオリティの低い現代の中国技術で破壊される可能性大。あなた方に当時の技術なんかないのだからやめて欲しい。
(上のレプリカと古代の実物を比べて見ると、現代人の技術の低さが一目瞭然だった。レプリカすら満足に作れないのが現代中国の技術なのだ)
さらに掘り出されたことで空気に触れているので、酸化による劣化もあるだろう。
と言うことはこれは本当に、「今だけ」見られる物だ。

「だから何」
「物がなんだって言うの?」
「物なんか、くっだらない。どうでもいい」
と無粋なことを言うなよ。

物には真の意味での価値はない、だから物にしがみついて物を貪るのは良くない。
けれど、過去の遺物には時を封印した缶詰のように当時の空気(人々の精神性)に触れられる利点がある。

物も人の営みの一部。
つまり人の魂の残り香が宿っていると言える。
なんでも偏見を持って排除する態度は、人の世界を排除するのと同様だから、自分の世界を狭くするのではないかな。

私も始皇帝は大嫌いなのだが、好き嫌いは措いて時の缶詰として兵馬俑を見ておきたかった。
見て良かったと思う。
『兵馬俑』にはそれを作った技術者の精神が宿っているように感じた。あと、生きているかのように写された当時の兵士たちの精神も。
同時に展示されていた周(紀元前9世紀)~春秋~秦代(紀元前3世紀)の生活用品にはさらに感動を覚えた。
たとえば数千前から瓦は現代とほとんど変わらない形で造られていたし、穴空きの古銭はあったし、蒔絵が施された壺なども近代の日本より技術が高度に見えた。
「古代の技術は高度だった」と記憶している(※)私でさえまだどこかで現代人のほうが優れていると思っているらしく、実際見てショックを受けるほど。
古代人の技術の高さを目の当たりにするだけでも現代人には意味あることだ。


そんなわけで、ギリシャでも中国でもいいから、古代の文化に触れられる機会があったら足を運んでみることを絶大にお奨めします。



※"記憶"とは退行催眠で観たボンヤリとしたイメージのことで、本物か空想か分からないと自分では思っているのだが、『兵馬俑展』で目の当たりにした高度な技術は"記憶"を裏付けるどころか上回るものだった。だから二重にショックを受けた。
まあもちろん今は知識があるし、頭では「古代の技術は記憶の通りに高度だった」と分かっているのだけど、間近で見るとショックなものです。現代人としての傲慢が、それだけ強く無意識に刷り込まれてしまっているということ。

ちなみに私のイメージは秦代よりさらに派手な印象。赤や金などの色が多く明るいイメージだったように思う。漢代は派手め文化だったのかな?

23:35 確認のうえ改稿。2016年『大兵馬俑展』展示品は周~秦代でした。
参考URL http://www.tnm.jp/modules/r_exhibition/index.php?controller=item&id=4437
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