神秘・占星術

    満月生まれと、月食生まれ

    満月・月食の占星術的な意味について書いてみました。
    2018/1/11、月末の獅子座月食を前にリライト。(目次、画像設置。文章推敲)

    〔目次〕
    2017年夏の日食について、世間話
    西洋占星術での一般的な月食・日食の扱い
    月食解釈の前に~満月生まれの人は?
    個人のホロスコープ解釈、月食生まれの人
    アイデンティティに悩む月食生まれの方へ
    付録 オーソドックスな月の解釈

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    Photo by (c)Tomo.Yun

    2017年夏の日食について、世間話


    トランプ米大統領が月食生まれで、しかもこの8月21日にアメリカ大陸で皆既日食が起こるというので、これは何かあると世界中の占星術師が注目している。

    ただしいつものことながら、直前になってもその「何か」が何であるのか具体的には分からない。
    世界トップレベルの占星術師でも起きてみなければ分からないと言うのだから、予知ツールとして占星術は意味がない! と批判されるのもごもっともだと思う。
    それでも未来から振り返ると確かに星と地上の出来事がリンクしていたことが明白に分かるわけで、占星術が全くの迷信だとは、少しでも知識がある者なら絶対に言えない。
    だから占星術は捨てきれない。

    少なくとも、2017年8月21日前後はトランプ米大統領にとって忘れられない期間になると言えるだろう。
    トランプ氏個人に限った事件なら良いが、彼は世界最大国家のトップリーダーなのだから我々も無関係ではいられないと思う。
    「終わりの始まり」であるきっかけとなる事件が起こる可能性がある。
    日本人も覚悟はしておいたほうが良いと思うな。
    どう準備すれば良いのか、言えないところが悩ましいが。
     2018/1/11に追記: 結局、この時には我々が巻き込まれるような事態とはなりませんでした。大げさに書いてすみませんでした。実はこの直前、事を起こしそうになったトランプを安倍さんが諭して止めた… という裏話があったらしい。トランプ氏にとって「終わりの始まり」が無かったとは言えないようです。引き続き今月末、今年の夏と月食・日食が続きます。要警戒。


    西洋占星術での一般的な月食・日食の扱い


    いつものことながら社会的な話に流れ、よろしくないね。
    もう少し個人に引き寄せて月食を考えてみようか。

    一般に、占星術では「月食」「日食」をさほど特別扱いしない。
    何故なら、「月食」「日食」はドラゴンヘッド/テイル(ノード=黄道と白道の交差点)に絡んで来るからだ。

    キリスト教の浸透した西洋では転生という観念がタブーであるので、「カルマ」を表すノードに意味を持たせることは良くないと思われている。
    (原理主義者たちに言わせれば、そもそも神域を冒す占星術そのものが罪悪なのだが。彼らが「悪魔」と呼んでいる太陽を中心に据える現代占星術などはもってのほかだろう。それでも異教徒っぽく白道を語るより罪が軽いのかも?)

    そのため、プロの常識的な占星術師はノードを語ることを避ける。
    証拠にオーソドックスな占星術のテキストで「月食」「日食」について言及しているものは少ないと思う。
    書いているのは欧米で異端扱いされているスピリチュアル占星術師を名乗る人々くらいだろう。

    以上の理由から西洋占星術においては、「月食」「日食」は普通に太陽と月のアスペクトで読まれる。
    月食なら太陽×月オポジションと見るし、日食ならコンジャンクションと見る。
    ただ現実の人間と照らし合わせると、月食・日食生まれが通常のアスペクト解釈の方程式に合わない行動パターンを取るのは確かだ。


    月食の前に~満月生まれの人は?


    「日食」は置いておき、まずトランプ氏で話題となっている「月食」から考えてみる。

    月食は太陽×月オポジション(180度)の日に起こる。つまり、満月の日。

    180度は対立、葛藤を表す。
    さらに太陽は表向きの性格、月は内面と見る※ので、古い占星術のテキストでは満月生まれについて
    「表向きの性格と内面が葛藤して、アイデンティティが分裂する。精神病になりやすい」
    などと脅迫的な文言が書かれているのだが、現実はそんなことはない。

    西洋占星術ではないジャンルの占いによると、
    「満月生まれの人は冷静で自信たっぷり。物静かな性格でも目立つ。モテモテの人気者、有名人となる人が多い」
    であるらしい。
    現実を眺めると確かにこちらのほうが当たっているのでは? 人気者となる芸能人には満月生まれが多い。
    (同じく満月生まれである私の場合、「モテモテの人気者」というところは激しく外れているな、笑。優越という意味での自信もない。ただ、何事も確信犯ではある)

    何故、満月生まれが確信犯的になるかというと自分で自分の内面がよく見えているからだろう。
    よく月は「鏡」に喩えられるが、内面を照らし出す鏡が太陽の光に照らされているわけだから見え過ぎるほど見える。
    他人から見ても本音が分かりやすい人となる。
    本音を隠すことは苦手となるだろうから、「裏表のない正直な人」の印象で、そのため芸能人であれば人気を得やすいのだと言える。
    いっぽう私のように、本音をオブラートに包むことをせず言うようになると嫌われる(笑)。私は悪い見本だが、嫌われる場合も必ず確信犯。

    個人のホロスコープ解釈、月食生まれの人


    しかし……トランプ氏を見ていると、どうも彼は「確信犯」ではないという気がする。
    つまり、満月生まれにも関わらず自分で自分の本音がよく分かっていない。
    確かに彼は目立ちやすく有名となり、本音をオブラートに包まずに言う。そのために一部の層からの人気も獲得したのだが、実のところ本人は自分が何をやっているかよく分かっていないのではないか。

    ここで「月食」がどういう現象であるか考えると、満月にも関わらず月が隠れてしまうこと。
    はっきり見えていたはずの自分の内面が見えなくなってしまうわけだ。
    これは他人から見て、と言うよりもまず、「自分=地球から見て」。

    月食は地球から見ると疑似新月とも言うべき現象。
    しかし新月生まれと決定的に違うのは、太陽と月が合(0度)ではないこと。
    新月生まれの人は、前世と変わらない行動パターンで今世も生きることが許されている。このため行動は無意識的、自律的になる。無意識であるため新月生まれの人も自分の行動を意識しないが、慣れた振る舞いなので意識しなくても構わないのである。
    いっぽう月食生まれの人は、前世と今世で違う行動パターンをする試練を課せられている。
    (試練としてのハードルが高いかどうかは、太陽とアセンダントの距離・角度で測られる)
    それなのに月食では前世の行動パターンは隠され、見ることができない。過去を参考にできない。
    経験なしの人生に、暗中模索で挑むようなものだから足取りはおぼつかなくなるだろう。

    彼はアセンダントが獅子座で不動宮であるために、主義主張は30年前から変わっていないはず。ところが歩き出すと元々の立ち位置を見失ってしまうので、実際の行動がふらつく。
    この姿を外から眺める時、彼の本音がどこにあるか不明なように見える。
    だからマスメディアは、「トランプが本音を隠している」と言うのだが、実は隠しているのではなく自分でもどうすべきか分からないだけだろう。

    8月21日、獅子座の太陽がアメリカで皆既日食となれば、彼は現世の目標すら見失う。
    まして、それは彼の本性であるアセンダントがある獅子座で起こる。
    心の奥底から突き動かしていた、アセンダントの「主義」すら覆われて見えなくなってしまうということは何を意味するか――?
    政策の迷走。
    自分でも予期しておらず本来の主義でもなかった政策に、ついうっかり踏み込んでしまうのではないか。
    おそらくその行動は彼のカルマによって始めから計画されていたシナリオであるはず。
    我々にとってそのシナリオが最悪なものではないよう、祈りたい。

    2021年リライト:ある意味で、確かにトランプ氏は当初の主義「他国には干渉しない」とは完全に異なる政策(人道主義)を採り、世界で初めてあの虐殺国家のジェノサイドを認定することになりました。最悪どころか真逆…。そして敵の不正により人気爆発しましたね。たぶん本人には想定外。


    アイデンティティに悩む月食生まれの方へ


    おまけの話。

    「自分のアイデンティティがどこにあるか分からない」と悩む月食生まれの方がどうすべきかというと、太陽も月も本来の自分ではないことを理解するといいかもしれない。

    月食も日食も、他の惑星に投じられる影。
    軸となるアイデンティティは自分が立っている地上、つまり今自分が生きている「地球」にあることを意識するとたぶんラクになると思う。

    魂が降りた「地球」は、「ホロスコープの外枠」として見えているASC・DSC・IC・MCに表されている。
    特にASCが魂の故郷を表すコードとなるため、ASCを軸としてアイデンティティを持てば、月食・日食に惑わされることもなく道に迷うことはない。

    2021年の皆既月食についてはこちら
    >>2021年レッドスーパームーンは射手座5度「木の高いところにいる老いたフクロウ」


    付録 オーソドックスな月の解釈


    「太陽は表向きの性格、月は内面と見る」: オーソドックスな占星術のテキストによる。
    どこかのサイトで、「太陽=本音」「月=タテマエ」と解説していたのだが、それはさすがにオーソドックスな教科書にも反する誤りと言えるだろう。まして現実の人間性格には全く合わない。太陽中心主義もここまで作り話をするようになったら終わりだ。

    参考/だいたいこれがオーソドックスな月の解釈。http://moon-cycle.net/moon_sign.html
    "月星座"とは、あなたが生まれた瞬間に月が運行していた星座の位置です。
    これに対して、一般的な星座占いで使われる「星座」は、 あなたが生まれた日に太陽が運行していた星座のこと。
    厳密には"太陽星座"と呼ばれます。
    自分の太陽星座は誰でも知っているものですが、月星座を知っている方は少ないのでは?
    実は太陽星座が表すのは、あなたの社会的な面や人と接する際の傾向など、表面的な部分のみ。
    これに対し、月星座はあなたの内面、心の深い部分にある傾向などを示します。

    なお月は前世、そして今世の幼い頃の行動パターンなので、大人になってからの社会性格(太陽)よりは「自分らしい」と感じられると思う。多くの人が、「月こそが自分自身」と感じるのはそのため。
    ただし、月が本性であるとも言い難い。月はあくまでも前世~今世の行動パターンで身に付いた、慣れた生き方。太陽よりは魂に深く浸透しているが、永久的な個性ではない。
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    2015年~カウント: