オバマさんツイート、マンデラさんの言葉

前記事から続く話。

オバマ氏のツイートはツイッター史上で最多「いいね」となったそうだ。
世界はまだ捨てたものではないと感じて、嬉しかった。

せっかくだから埋め込み。
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日本語訳 こちらより

「生まれたときから、肌の色や生い立ち、宗教を理由にして、他人を憎む人はいない。
憎しみは学ばなければ抱けないものだ。そして、もし憎しみを学べるなら、愛することを教わることもできるはずだ。
愛は、その正反対の感情よりも、人の心により自然に生まれるものだから」
– ネルソン・マンデラ

続く言葉も引用しておく。

「牢獄で、私や仲間たちが限界まで追いやられていた、そんな最悪の時ですら、監守の中には人間味を感じさせる人もいた。
その光はかすかなもので、あっという間に消えてしまったかもしれないけど、それでも私はホッとできた。そして、そのおかげで前に進めた。
隠すことはできても、決して消えることはない火。人間が生まれながらにして持っている『善さ』とは、そういうものなのだ」

現実に平等を求めて闘い、投獄されたマンデラさんの言葉なので強く感情に訴えかけてくる。

闘争のために人生のほとんどの時間を失い、牢獄では酷い目に遭ったというのに、こうも人間の善を信じられるものか。
感動し、尊敬する。

個人的にこの件では自分の言葉で語らなかったオバマさんを少し残念に思ったのだが。
オバマさんらしいと言うか。
遠まわしにしか表現しないのが、歯がゆい。広島での演説を思い出す。
大統領ではなくなったのだからもっと正面から、自分の言葉で語っていいのではないか?

しかしオバマさんのイメージの良さのおかげでマンデラさんの言葉が世界中に拡散されたのは確かだ。

オバマさんのイメージが良いのは、彼自身の本心に自由・平等・平和を愛する気持ちがあるからだろう。彼が性根から良い人であることは間違いない。
イメージとは、そこはかとなく漂う香りのようなもの。
表面的な言葉や振る舞いさえ超えて、遠くからでもその人の本性を感じさせてくれる。
(フィクションの捏造がない場合だけ、だが)

だけど、本当に良い人だと思うからこそ残念だ。
オバマさんはもっと大国の大統領として出来ることがあっただろうに。
集中砲火を浴びても命を狙われても、反差別と人道主義を堂々と唱え続けるべきだった。
そう、ネルソン・マンデラのように。

反面教師としてのトランプ米大統領を眺め、気付いたことがある。
立場のある人の言葉はこれほど強力な力があるのだということ。
トランプ氏が差別的な言葉を堂々と口にしたので、世界中の差別主義者たちが目覚めて昨今のような事件が次々と起きるようになった。

もちろん元々差別主義者は存在したし、暴力や殺人に快楽を覚える欠陥人間はいつの時代もいる。全ての悪い出来事がトランプのせいではない。
ただ、差別を大声で叫ぶ人間がいたのでその声が「トリガー」となり世界を悪いほうへ動かしてしまったのは事実。

だとすれば、マンデラさんの言う通りトランプと反対のことをすれば世界は反対のほうへ動くということだ。

冷静に分析するとマンデラさんの言葉も真実ではないところがある。
「生まれたときから、肌の色や生い立ち、宗教を理由にして、他人を憎む人はいない。」ということは事実だと思う。あくまでも今世というステージのなかでは、現世現実の情報を与えられない限り他グループを攻撃するようにはならない。(胸の奥の差別衝動が騒いでも現実に攻撃しようがない)
だが、同じ情報を与えられたからと言って全員が必ず相手グループを憎むようになるわけでもない。
前記事で書いた通り、生存本能としての自然な範囲での「警戒心」に留める者もいる。その逆もいる。
したがって、教育だけで全てが解決するわけではない。

人間の本性は性善でも性悪でもない。
どちら側の人間も存在するというのが真実。

――これは転生の秘密にも関わってくる。
人は、生まれた時点で全員が同じレベルにあるわけではない。今世の出生というスタート地点は、決してゼロではない。
過去生で良い行いを重ねた魂には性善説が当てはまるし、悪い行いが癖となっている魂は性悪説が当てはまる。

だがその真実を言い始めたら難しくなるだろう。難しい話は弱いよな。

マンデラさんの語る理想のほうが圧倒で力を持つ。

しばらく、美しくて強い理想を唱えよう。
言葉は美しくても良いのだ、心が欲する理想を声高に求めても良いのだということをマンデラさんが教えてくれた。