2017
Dec
27
-
「クローンの人権」は言及されない… 怖い未来は今、ここ
興味深い記事をメモ。SF的だが現実の話。
記事より引用
>でも我々がいる現在だって、そう遠くない過去から見れば未来に違いありません。
だよね。
100年前の人々は今をSFの世界だと思うだろうし、ほんの30年前でもそう。
まして私は約二千年前を「幼稚園くらいの頃の思い出」と同程度にイメージできるから、今はSFワールド以外の何物でもないと感じている。
もちろん現代科学の知識は同世代の一般人と大差ないが、たぶん倫理的に「ついていけない」と思う感覚は他の人より強いだろう。
上記事でも、
「人間を超えたがるAI」や
「バイオハッカーが自らの体を遺伝子操作」、
「任意の言葉をしゃべらせる映像でフェイクニュース自由自在」
などの話は本当に恐ろしく感じるし、いい加減にして欲しいと思っている。
先日も何かのバラエティ番組で、
「クローンを作って内臓だけ取り換え、いつまでも若々しい体でいられる」
という未来技術の話が出たときに、コメンテーターの誰一人として「クローンの人権」に言及した人はいなかった。
誰もが技術に関して不安は抱いても、クローンに人格があることを想像しない。
まるで自分の小説(『永遠』第4話~)のような未来に着々と近付いていく。
あの話の、クローン(人形)が虐げられている世界のイメージは過去ではなくて、近い未来なのではないかと思うこともある。
※輪廻転生の軌跡は、地上における時系列へ置き換えた場合、過去と未来が逆転していることがあるらしい。本人の魂にとっては確かに「前」なのだけど、それと地上の時間とは別なので
_-_Google_Art_Project.jpg)
ここまでフューチャーではなくても、
スマートフォンやパソコンでの個人情報吸い上げ、
ビットコイン、
顔認証で支払いできるシステム、
電子書籍――全てを紙本からデータへ変える
等々
皆が便利だと喜んで安易に飛びついているこのシステム全てが、恐怖社会への高速道路だと私は感じる。
「ある日、一斉にこれらの電子データが権力にコントロールされたらどうする? 金は一瞬にして消える。本はデータだから焼くまでもなく瞬間的に消失する。自分の顔写真も住所も何もかも、権力が所有して自由自在にコントロールする」
今、こんなことを言ったら誰もが笑うだろう。
現実そうなるかどうかは別として、可能か不可能かと言ったら「可能」であることがまずいのだ。
誰もが第二の備えをしない。つまりバックアップを取らず、安易に自分の全財産をデータに委ねている。
現代人はあまりにも「IF」を考えなさ過ぎる。
便利で、なおかつ「お得!」な情報には迷いなく喜んで飛びつく。
それがどのような危険をはらんでいても危険は無視してしまえる、という奇妙な才能を持っている。または、主催者側がねつ造した「危険ではない」という、明らかに筋の通らない理屈を鵜呑みにしてしまえる。
言っておくけど、「引き寄せの法則」や「スピリチュアルセミナー」、「過激な糖質制限」等々の特殊な健康法も完全に同じ種類のもの。
「これは素晴らしい情報ですよ! 他の人たちはまだ知りません。だからあなただけ成長して、優位に立てますよ!」
という煽りに乗って罠にかかっている。
欲が深いのだと思う。
お得なものを手に入れたい(身に付けたい)という欲が深いから、際限なく貪ることができる。恥ずかしいなどと思うこともせず。
ブレーキの壊れてしまった車のよう。
古典的な喩えをするなら、こういう人々を「バベルの塔」の住人たちと呼ぶのでは。
恐ろしい時代はますます加速している。
ああ嫌だ嫌だ、早く寿命をまっとうしてあの世に帰りたい。などと思ったらいけないのだろうけど……。
ついに未来がやってくる。2017年に実現した、まるでSFな出来事たち https://t.co/MXKcvXBfcJ pic.twitter.com/dxJtKnWHAF
— ギズモード・ジャパン (@gizmodojapan) 2017年12月26日
記事より引用
未来の何がいけないって、なかなかやって来なくて、我々がつい現状こそ当たり前と思ってしまうことです。でも我々がいる現在だって、そう遠くない過去から見れば未来に違いありません。ここでは、それを思い出させてくれた2017年のフューチャリスティックな出来事をまとめていきます。
>でも我々がいる現在だって、そう遠くない過去から見れば未来に違いありません。
だよね。
100年前の人々は今をSFの世界だと思うだろうし、ほんの30年前でもそう。
まして私は約二千年前を「幼稚園くらいの頃の思い出」と同程度にイメージできるから、今はSFワールド以外の何物でもないと感じている。
もちろん現代科学の知識は同世代の一般人と大差ないが、たぶん倫理的に「ついていけない」と思う感覚は他の人より強いだろう。
上記事でも、
「人間を超えたがるAI」や
「バイオハッカーが自らの体を遺伝子操作」、
「任意の言葉をしゃべらせる映像でフェイクニュース自由自在」
などの話は本当に恐ろしく感じるし、いい加減にして欲しいと思っている。
先日も何かのバラエティ番組で、
「クローンを作って内臓だけ取り換え、いつまでも若々しい体でいられる」
という未来技術の話が出たときに、コメンテーターの誰一人として「クローンの人権」に言及した人はいなかった。
誰もが技術に関して不安は抱いても、クローンに人格があることを想像しない。
まるで自分の小説(『永遠』第4話~)のような未来に着々と近付いていく。
あの話の、クローン(人形)が虐げられている世界のイメージは過去ではなくて、近い未来なのではないかと思うこともある。
※輪廻転生の軌跡は、地上における時系列へ置き換えた場合、過去と未来が逆転していることがあるらしい。本人の魂にとっては確かに「前」なのだけど、それと地上の時間とは別なので
_-_Google_Art_Project.jpg)
ここまでフューチャーではなくても、
スマートフォンやパソコンでの個人情報吸い上げ、
ビットコイン、
顔認証で支払いできるシステム、
電子書籍――全てを紙本からデータへ変える
等々
皆が便利だと喜んで安易に飛びついているこのシステム全てが、恐怖社会への高速道路だと私は感じる。
「ある日、一斉にこれらの電子データが権力にコントロールされたらどうする? 金は一瞬にして消える。本はデータだから焼くまでもなく瞬間的に消失する。自分の顔写真も住所も何もかも、権力が所有して自由自在にコントロールする」
今、こんなことを言ったら誰もが笑うだろう。
現実そうなるかどうかは別として、可能か不可能かと言ったら「可能」であることがまずいのだ。
誰もが第二の備えをしない。つまりバックアップを取らず、安易に自分の全財産をデータに委ねている。
現代人はあまりにも「IF」を考えなさ過ぎる。
便利で、なおかつ「お得!」な情報には迷いなく喜んで飛びつく。
それがどのような危険をはらんでいても危険は無視してしまえる、という奇妙な才能を持っている。または、主催者側がねつ造した「危険ではない」という、明らかに筋の通らない理屈を鵜呑みにしてしまえる。
言っておくけど、「引き寄せの法則」や「スピリチュアルセミナー」、「過激な糖質制限」等々の特殊な健康法も完全に同じ種類のもの。
「これは素晴らしい情報ですよ! 他の人たちはまだ知りません。だからあなただけ成長して、優位に立てますよ!」
という煽りに乗って罠にかかっている。
欲が深いのだと思う。
お得なものを手に入れたい(身に付けたい)という欲が深いから、際限なく貪ることができる。恥ずかしいなどと思うこともせず。
ブレーキの壊れてしまった車のよう。
古典的な喩えをするなら、こういう人々を「バベルの塔」の住人たちと呼ぶのでは。
恐ろしい時代はますます加速している。
ああ嫌だ嫌だ、早く寿命をまっとうしてあの世に帰りたい。などと思ったらいけないのだろうけど……。
- 関連記事