我傍的、ここだけの話

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『永遠』に隠された『我傍』の伏線

何ヶ月ぶりになるでしょう。
本当に申し訳ありません……。
『永遠の雨、雲間の光』第5話(14)公開しました。

この小説ももう十年近く書いているんですね。我ながら頭がおかしいほど気が長いですね。
「ライフワーク」などと言って長く書いているのですが、更新を待ってくださっている方には申し訳ない限りです。

実は、今回の話でようやく(!)『我傍に立つ』への直接的な繋がりが出てきます。
分かりやすいと言えば分かりやすい、はずですが。

しかし、『我傍』の読者と『永遠』の読者は繋がっていない……。

この二作品は全く別ジャンルと認識されているらしく、お読みいただいているのはまるで別種の方々。どちらも激しく気に入ってくださる方はいるのだが、どうしても二作品に繋がらない。
(東洋風実話系と西洋ファンタジーですから、好む人種が違いますよね。私も東洋物が苦手なほうだから分かります)

従って、いったい気付く方がどれだけいらっしゃるか?
 
気付いたあなたは、凄いです。


以下は今回の話に関する蛇足です。差支えなければお読みください。


今回の展開、『我傍』に比べるとこちらのほうが筋が通っているのではないかと思います。
利用価値の高い王家の人間を組織リーダーが求める。
理にかなっています。
革命組織にとって主人公ほど「欲しい」人間はいないでしょう。

理にかなっているだけに、ビジネスライクで人間としての情がなく、私はあまり好きではありません。
(※このストーリーは自動で浮かんできたものですので作者の好みに関わらず生まれました。詳しくは解説参照)

ただこのストーリーをベースに考えれば、『我傍』で主人が「私」を求めた理由もご理解いただけるのではないでしょうか?

『我傍』では、理屈なく直観のようなものに導かれて主人は「私」を必要とする。
そして仲間に引き入れることにより
「勝ったも同然」
と思う。
この理屈の通らない展開が周りから見れば不可解なので、「私」は物凄い天才に違いないのだと思われたり、恋愛関係を疑われたり(腐女子には)したわけです。

しかし運命の出会いは恋愛だけとは限らないのですよ(笑)。
また、天才だけが人に求められるとは限りません。

主人が「私」を配下に引き入れることで「勝ったも同然」という感覚を得たのは、決してその時の「私」が天才だったからではないのです。
過去生において現実に「私」を仲間とすれば勝てる状況があったから、無意識にそう感じただけです。

『我傍』の時代では無意識にシチュエーションを繰り返しただけ、記憶のない本人たちにとっても不可解な再演でした。


さて、このベースとなった出来事を見れば、我々の関係は決して純粋なだけのお友達同士ではなく、他人が噂しているように確かにビジネスライクな部分が先行したと言えます。
ただそれは前提として、深い友情の誓いがあったからこそ得たビジネス縁でした。

結局のところ、二者の間にあったのは魂と魂の絆です。
主人には「私」を救済したいという願いがあった。
「私」には、救済されたことへの永遠の恩があった。
それは心と心の絆とも言えます。

絆が悲劇を生み、リベンジの友情物語を生んだものです。

(もちろん、そのような個人の運命に巻き込まれるだけの弱い民衆などいない、ということを念のため言っておきます。個人と集団の運命は別物で、その時代に生まれた全ての人にそれぞれの理由があります)

 
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