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控えめに世間話。

浮かれているね、日本のメディアは。


これを「歴史的」「美談」として称賛する人が多いが、頭は大丈夫なのだろうか。私はむしろ韓国大統領の行き過ぎた友好態度に背筋が寒くなったが。

もし本当に「平和」が実現するなら素晴らしい。二人とも本心ならこれほど美しい話はない。
でも本心ということはあり得ない。南の大統領は今のところ本心だろうが、腰かけの人は決して責任を取らないはずだしね。

「戦争は必ず起きる」と言って改憲や、軍拡を後押しするつもりは私には毛頭ない。
ただ見たままの感想を言っているだけ、日本のメディアがあまりにも簡単に騙されているので恐ろしく思っている。
(それと相変わらず、大多数の人の興味は世界情勢ではなくてTOKIOであることに呆れる)

“人は緊迫感に耐えられない生き物”であることは分かっている。
でも日本人にはあまりにも緊迫感に弱過ぎな人が多い、かな。

核が降ってくるかもしれない緊迫感に晒された後、思いがけず「モンスター」が見せた笑顔に飛びつきたくなるのは無理もないこと。
それまで怖いと思っていた相手が少しでも優しい顔を見せると、そちらが本性だと信じたくなるのだろう。
怪談話を聞いているときに無理にギャグを言って笑いたくなる心理か。
それにしても日本人はあまりにも緊迫感に耐える能力が低過ぎる。

おそらく独裁者を英雄視して崇拝する人が日本人に多いのも、DNA的に臆病でプレッシャーに弱過ぎるからなのだと思う。
怖い人に尻尾を振って取り入り、自分だけ助かろうとする本能がそうさせる。
つまり、チキンだから独裁者を称賛するということ。
残虐な独裁者を褒め称えて「自分は他の人々と視点が違っていてクール!」と自慢している人たちへ、実はチキンであるのがばれていること恥ずかしくないのだろうか?

それと、この崇拝者たちは独裁者へ取り入って、自分が最も有利な立場に就いて他人を虐げたいという欲望の持ち主。
 2018/9/29 関連記事 『独裁者萌えな人たちが、悪行を完全無視できることの不思議』


ところで金正恩という若者は、世界が思っているような狂った独裁者ではなくて全て計算づくだと分かる。
言わば独裁者の仮面を被り必死の演技をしている。
仮面の下は汗だくで顔面蒼白だろう。
それでも演技しなければならない宿命を受け入れているので、腹は据わっていると感じる。
少なくとも浮かれた南の大統領より遥かに腹が据わっているな。
(語弊あるかもしれないが、若さに似合わない堂々とした演説には感心した。内容はともかく)

腹が据わるのは当然だ。
彼は「腰かけ」に過ぎない他国の首脳と違い、命懸けなのだ。
立場に囚われた人形である彼が、今の宿命から逃れて幸せになる道はない(と思っているはず)。
このため、一分一秒を計算し尽くして生きていくしかない。生存のための細い細い綱の上を渡っている状態。きっと彼に安らかな夜はないだろう。

推測だけど彼は今、一人きりで国家の全てを管理しようとあがいているのでは。
残虐な粛清も必死さの表れ。粛清は絶対に認められることではないが、通常の独裁者と違って彼の場合は自分で狂気の道を選んだわけではない点、痛々しさが感じられる。
若さと利発さが孤独な戦いを可能にしているが、いつまで神経がもつだろうか?

……ついでに言うと、明らかなことは金正恩のほうがトランプより遥かに精神が「大人」であること。
正恩君が外交の場で学習し、磨いていけば相当の賢いリーダーになることも可能だろうな。残虐行為はいけない、という人としての常識を身に付けることができればの話だが。
残念ながら正恩氏よりも精神が低年齢のお子様は、世界のトップリーダー米国大統領だ。

5/1 念のため追記。これは金正恩氏を褒めている記事ではない。残虐な粛清をする独裁者はまず、人として駄目。その行いを正して償わなければ称賛の余地はない。ノーベル平和賞など全く有り得ない、犯罪国家の首領などに与えてはいけない。
ただそんな危険な独裁者よりも政治の理屈を知らないトランプ氏のほうが遥かに危険だということを強調しておきたい。
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吉野 圭-Yoshino Kei
Posted by吉野 圭-Yoshino Kei


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