神秘・占星術

    『やりすぎ都市伝説外伝 2018春(関スペシャル)』感想。2030年以降の未来予想図

    nasa20180519.jpg(c)NASA

    昨夜、テレビ東京『やりすぎ都市伝説』外伝を面白く眺めていた。
    陰謀論ネタでお馴染み、関暁夫氏だけが語るスペシャル。

    (以下、敬称略)

    マツコが参戦して番組全体のオタク度がアップしたのが面白かったな。
    関も通常の番組よりテンションが高く、興奮して喋っていたところが面白い。宗教教祖になる気か?と少々心配になるが。笑

    個人的に私はこういうオカルト世界観は嫌いではなく(深入りはしたくないけど)、趣味として愉しむ人々を「近寄りがたい」と敬遠しつつ、たまにそのネタに触れると面白く感じる。少なくともワイドショー話を浴びているよりは遥かに良い。
    色々、想像と創造のネタにもなるし。

    ――では、今回の関の主張を箇条書きにしてみる。

    〔目次〕
    地球は氷河期に入りつつある
    氷河期の前に、ポールシフトの可能性
    さらに、フォトンベルトも人類を襲う
    カッパドキアの巨大地下都市は超古代文明の遺跡だ
    最古の遺跡、ギョベクリ・テペは宇宙人を祭る神殿
    地球生命体の危機。これを乗り越えるために、人体を機械化すべき?
    (感想まとめ)超古代文明について、私はどう思っているか


    地球は氷河期に入りつつある

    2030年以降、地球は本格的な氷河期となる。ちょうど12000年前と同じように。
    今は氷河期への移行期であるため異常気象が起きている。
    これは自然科学者たちも述べていることだから、それほどトンデモな主張ではないと思う。

    氷河期の前に、ポールシフトの可能性

    ところが関は、「氷河期などの前にもっと大変な危機が人類を襲う」と言う。

    毎日天体を観測しているイヌイットによれば最近、太陽が沈む位置が大幅にずれてきたらしい。彼らはこの件をNASAへも報告している。NASAも警告を公表した。
    どうやら近年、かつてないほど地球の傾きが大きくなってきたことは事実のようだ。

    【占星術的余談】 この激しい地軸ズレを考えても、地軸の傾きを計算に入れる占星術手法は今後ますます通用しなくなると思われる。おそらく古代の占星術が起点を牡羊座0度と決めていたのは意味がある。実際の星座の位置など関係がなかったのだ。(単に時空を表す約束事)

    これは「ポールシフト」と言って、地球のN極とS極が反転する前兆であることを意味している。
    磁極が反転すると、地球上の生命体にとっては有害な太陽風を防ぐ磁気による保護が消失し、地球上生命体はほぼ死滅すると考えられている。

    地球は数十万年~数百万年の単位でこのポールシフトを繰り返している。(この番組では30万年ごとに必ず、と言っていたがそうとは限らない)
    おそらくそのたびに地球上生物の淘汰が成されてきたのだろう。

    私は個人的に、「布団を天日干しにするようなものでは?」と思ってしまう。
    地球上に増え過ぎてしまったダニを少なくするため、太陽の光に晒して消毒する。
    今回のダニは人類か? 確かに、少し増え過ぎたな。

    いずれにしてもポールシフトが起きたらもう人類は抵抗できない。
    氷河期だけならともかく、ポールシフトも重なれば生き延びることは難しいだろう。
    次の世界に生き続けているのは、植物や虫など芯から強い生命体だけ。それほど悪くない世界だと思う。

    【占星術的余談2】 1999年の占星術的な話題で、太陽系の全惑星(地球を除く)が十字に並ぶ特別な「グランドクロス」があるためにこのポールシフトが必ず起こると騒がれた。
    あの年に一気にポールシフトが起きて1999年に人類滅亡するのではなく、こうして少しずつ事象は進んでいくのだね。
    占星術的なメッセージは「きっかけ」となるポイントを示すに過ぎない。気付いたら全てが変わっているというだけだから、人間が真相を知るのは難しい。


    さらに、フォトンベルトも人類を襲う

    関が言うには、さらに今の地球は「フォトンベルト」の中にあり危機が増しているという。
    「フォトンベルト」とは高エネルギーの場?であるらしい。太陽系惑星は12000年の周期でこのベルト内を通過する。今は地球の番。
    フォトンベルトを通過する時はその星へ悪影響があり、地球なら生物は死滅する可能性がある。
    しかしこの危難を潜り抜けた生命体には次元上昇、いわゆる「アセンション」が起きて細胞が変化するという。これにより、新しい人類が生まれる可能性がある。

    よく分からなかったのでネット参照。
    フォトンベルト説は、フォトンのベルト(輪)が地球を覆い、天変地異を起こし、霊的な変化をもたらすと主張する("意識のシフト", "グレート・シフト," "シフト・オブ・ザ・エイジ", [1][2][3][4][5] "ゼロ・ポイント", "アセンション・ポイント"[6][7][8][9]などと呼ばれる)。また、フォトンベルトという発想は、地球外生命体や2012年人類滅亡説などの多くの主張と結びついている。

    フォトンベルト説の中核はプレイアデスの周囲を取り巻く膨大なフォトンのベルトが存在するという主張である。いくつかのニューエイジ思想の主張によれば、地球がこのフォトンのベルトを通過し、高次元の存在へ人類を上昇させ、あるいはまた世界の終わりをもたらすという。作家のVirginia Essene(1928生)やSheldon Nidle(1946生)らは、フォトンベルトは霊的変化を見せてくれる仮の窓であり、この変化によって人類は、彼らが「宇宙的」レベルと呼ぶ、より高い存在のレベルに達する事ができる、と書いている。[10]

    フォトンベルトという発想は、1950年のPaul Otto Hesse(1958没)によるDer Jüngste Tag (最後の日)という作品ではじめて登場した。この発想は何人かの作家によって繰り返し用いられ、また拡張された。
    by Wikipedia
    ……ああ、はいはい。
    さすがにアセンション話までくると、オカルト嫌いではない私でも面倒臭いと思ってしまう。笑

    信じるか信じないかはあなた次第、だね。
    でも宗教団体を信じて入信したらダメ。ゼッタイ。その団体にお金を払えばアセンションできるなどという、都合の良い話など絶対にないのだから。
    甘い考えにとり憑かれ安易な道を歩めば、むしろ「地獄へまっしぐら」だと魂に刻んで欲しい。
    他人依存の安易な人は、確実にアセンションできない。


    カッパドキアの巨大地下都市は超古代文明の遺跡だ

    トルコに「カッパドキア」という地下都市の遺跡がある。
    ここは一時、迫害されたキリスト教徒たちが教会として使った歴史がある。
    さらにその前、紀元前700年~800年頃には戦乱から逃れた民族が住んでいた形跡もある。

    しかしこれらの人々はここを使ったというだけであり、造った人々ではない。
    実際は誰が造ったのかは不明。
    電気もない時代、暗い地下では炎で光を得るしかない。しかし地下で油や木を燃やせば酸欠で皆が死んでしまう。いったい誰がここを造り、どうやって暮らしたのか……。

    不可解なことが多いため関は、「ここは高度な文明を持つ超古代人が造ったに違いない」と言う。
    造った理由は、「核戦争から逃れるため」。

    出た。古典的なオカルト主張。
    まあ、そんなこともあるかもね。
    (どっちでもいい人。笑)

    私もあの地下都市を見て真っ先に、「灯はどうしたのだろう」と思った。確か鏡を使って、太陽光を導入したという説はなかったっけ? それにしても夜はどうするのだろうか、不可解ではある。
    超古代に酸素を消耗しない技術で照らすライトがあったという考えは否定できない。
    ただ戦争のほうは、あったとしても個人的に核ではないと思うけどね。近現代知識の狭い枠に囚われているから核しか想像できないのだと思う。
    現代人は自分たちの科学が最高度に優れているのだと思い上がり過ぎ。むしろ古代人に比べて自分たちが劣っていることに気付くべきではないのかな。

    仮に灯の問題をクリアして、あの地下施設を造るだけの技術問題もクリアできたと仮定したうえで。
    もう少し常識的に考えると、カッパドキアは核戦争から逃れるためではなく、普通に氷河期を乗り越えるために造られたのではないか? それこそ12000年前頃に。

    最古の遺跡、ギョベクリ・テペは宇宙人を祭る神殿

    同じトルコにギョベクリ・テペという遺跡がある。
    この遺跡が最近の調査で、1万1500年前に造られていたことが分かった。遺跡のなかで最古とされる。
    これにより、この年代の人々は原始的な動物のような生活をしていて、巨大建造物を建てる技術などなかったのだとする今までの説が覆された。

    なお、この遺跡には既に今と同じ獣での星座が描かれていた。
    定説では「農耕が始まってから星空観察が始まり、星座が作られた」とされていたが、この考えが全くの誤りであったことが分かった。人類史が始まる前に占星術はあったのだ。

    【占星術的余談3】 獣の星座も既にあったということが面白い。「古代人は獣帯で占星術をやっていなかった」と主張する最近の占星術師たちに見せてやりたい。

    この遺跡には不可解なことがある。それは周囲に人が住んだ形跡がないこと。
    やはりこのことで人類史が覆る。
    今までの説では、
     農耕が始まる → 人々が定住する → 宗教が生まれる → 文明が始まり、神殿が作られ始める
    とされてきたがこれも誤りであることが分かった。
    農耕の前に宗教はあったのであり、神殿も先に造られたのだ。

    ではこの神殿は何なのか?
    神とは何のことか?

    関は当然のように主張する。
    「神とは、宇宙人のことである!」
    どーん。

    (もはやお約束のパターン。水戸黄門のようで気持ちいい。笑)

    関曰く、
    「人類は、確実に一度イジられている。12000年前に地球へ宇宙人が降りてきた。この宇宙人たちが人類のDNAを改変し、進化させたのだ」。

    ……ははあ、まあまあ、そんなこともあるでしょう。
    有り得ないことは何もないのだから。

    ただ私がいつも不思議になるのは、この人たち、どうして視点が常に「人類」のほうにあるのかなということ。
    「自分たちが宇宙から来たかもしれない」
    とは考えないのかな?

    こう考えるのもまたトンデモかもしれないが、何でも有りなのだとすれば、私は自分たちが宇宙から地球へ移住したのだと思っている。
    それは主に、魂だけ飛んで来ての移住という意味だが。

    〔私が推測していること〕
    我々はかつて全員が(あるいは一部を除き)他の星で過ごした魂。しかし今はその星は生命体が住めなくなっているため、新たな場として地球を使っているだけのこと。
    人類肉体のDNA改変は、自分たち知的生命体が使うに相応しい肉体にするための改変。つまり、我々のレベルの魂が利用するに耐え得るくらいの、最低限の知的能力を持つ肉体へ変えた。(これでも実はかなり不充分で不便なモバイル機器に等しい。参考⇒前世記憶とは何か~クラウドとモバイル機器
    だから我々は
    「宇宙人に改造された!」
    という被害者でも、神に平伏す信者でもない。
    自分たち自身で改変して乗っているだけなのだから、そろそろ被害者意識はやめよう。
    と、以上はあくまでも私の推測だけどね。
    私には、宇宙人だろうが神だろうが、「他者」ではないという実感がある。皆がそのことを思い出せば、地球人類は「シフトチェンジ」「アセンション」できるのでは?
    視点を反転させろ、ということだ。


    地球生命体の危機。これを乗り越えるために、人体を機械化すべき?

    結論として、
    「地球はもうすぐ通常の肉体では生きて行けなくなる。だから、早く人体を機械化しなければならない」
    「または火星や地下へ移住するしかない。移住する人々の選別は、AIによって既に始まっている」
    と関は主張する。

    なんだか結局、トランスヒューマニズム(人体機械化計画)や火星移住計画を推進するPRのようになってしまったね。
    ※タイアップかな。日本においてSiriの利用者は関氏のおかげで増えた、という都市伝説もあり。

    まあそうしたい人は、そうすればいい。好きにすれば。

    私は、全力で断る。笑
    「脳にマイクロチップを埋め、クラウドに記憶をアップする」
    「脳だけ生かして永遠の命を得る」
    等々、絶対にお断りだね。
    強制的にマイクロチップを埋めなければならない世の中が来る前に死にたいと思う。

    いつも私は不思議になるのだけど、どうして皆さん、物質的に生き残ることにこだわるのかな? 
    この人たちの発想こそ私には、最大の謎に思える。


    超古代文明について、私はどう思っているか

    少々小馬鹿にしたような番組感想を書いてしまったが、そう言う私も超古代文明の設定で小説を書いているので、他人のことは笑えない。たぶん。

    拙著、宣伝。
    おそらく超古代文明マニアには物足りない、「拙」もいいところの緩い設定なのだが。
    一応、“前世記憶”としてイメージしたものをそのまま書いた。“12000年前”という設定も記憶ママ。

    核兵器風の科学兵器がある国:
    eien3-mini.gif

    アトランティス風、水の都:
    eien4-mini.gif

    私自身はこれらの超科学文明イメージをほとんど信じていないのだけど、仮に本当だったとしても、今のマニアたちが語る時代とは違うのだろうなと想像している。
    おそらくマニアが語る文明が滅んだ後のこと。(だから寂れている)
    もしかしたら他の星での出来事かもしれない。

    ただあのようなイメージを観た私は、物質にしがみつかないことが肝要だと結論を得ている。

    関の言う、「脳にチップを埋めてクラウドにアップ」などということは危険しかない。
    お互いに脳(小説内ではアイデ)を直接読み合い、テレパシーのようにやり取りした時代があったことは私の記憶にもある。でもそのシステムの結果が招いたのは悲劇だけだった。

    今この地上で脳の共有を行えば、それは確実に悪い目的を持つ為政者が人々を管理する目的で使うだけ。
    『1984年』など生ぬるい。
    誰かに脳の隅々まで管理されて家畜のように飼育される、完全なるディストピアの完成だ。
    (今、それはネットでの情報収集や電子決済で既に始まりつつあるけれども)

    「永遠の命」も、「クラウド」も、既に我々は使っているというのに。
    地上の肉体という、入れ子のような小さな箱の中でどうして同じことを繰り返さなければならないのだろう。
    自ら進んで肉体の牢獄に留まろうとするとは。
    私には理解できない。

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