
『有名人の生まれ変わりが空想や「コード」である場合』の続き。
何らかの目的を持って「自分は有名人の生まれ変わりだ」と嘘をついている人の場合、出生のホロスコープを見れば真実ではないことが分かるはずです。
※初めてご来訪の方へ: このブログでは輪廻転生があるという前提で書いています。「生まれ変わりがあるかないか議論」をしていると話が進みませんので、輪廻転生を信じないと決めている方は読者の対象から除外しております。どうしても信じられなくてご不快な方は退去ください。
ホロスコープで分かる嘘
あまりこういうことは書くべきではないと思うので控えてきましたが、目に余る嘘が多いので情報提供をしておきます。
前に書いた通り、残念ながら私のところにも「自分は前世で有名人だった」と嘘をついてメールを送って来る方がいます。(主に筆者をバカにする目的で。あるいは筆者の関心を引きたいだけか)
【20/4/30追記】この記事を書いた時は失礼な人へ怒っていたため少し厳しめな表現となっています。もし、「“嘘をついている”とは自分のことかも」と誤解された方がいたら申し訳ありません。少なくとも、ご自身の詳細な資料を送って来られた誠実な方は違います。あなた方のおかげで占星術にて前世を分析することに確信が持てました。感謝しております。
嘘をついている方はご丁寧に“証拠”として生年月日時を提供してくれるのですが、その情報ももちろん嘘です。
筆者のサイトを読んでいる人なので、宿などの個性がその有名人と一致する年月日を探すくらいの気遣い(?)はするようです。
しかしいくら宿などの性格が一致していたとしても、占星術に詳しい人相手に嘘をつき通すことはできません。
そもそも占星術に慣れた人なら、話者(メール文を書いている人)とホロスコープの持ち主とは違うことが分かるはずです。
(一般的な占星術、太陽中心主義では永久に分からないと思いますが。やはり文章にもアセンダントサインの個性が表れます。特にしばらくメール交換し相手がリラックスして書くようになると分かりやすくなります)
しかし過去に有名だったかどうかくらいは、ホロスコープの初見でも分かると言えます。
何故なら過去世で有名だったこと自体に共通するホロスコープの特徴があるからです。
かつて有名人だった人のホロスコープ特徴
これは、「有名人が特別に凄い人である」という意味ではないのでご注意を。
何度も書いている通り、「有名人」=「人格が高い」「レベルが高い」わけではありません。どちらかと言えば課題の多い魂のほうが地上で有名になりやすいと言えます。
ただ一度でも地上で有名になった経験を持つと、それなりの苦労が魂に刻まれることは確かです。これは「経験値」と言っても良いと思います。
地上で耳目を集め、多くの人に語られるということは、誰にとっても必ずプレッシャーを意味するからです。
逆に言えば、そのプレッシャーを経験するために有名となる人生計画を持って生まれるのです。チヤホヤされて気持ちよくなるために有名となる経験をするわけではないのです。
だから「有名となる人生」は全ての魂にとっての必須カリキュラムだと言えます。
有名人と自分は完全に同等の魂、明日は我が身と思いましょう。
そう考えれば有名人を崇めることはなくなるし、非人間的な扱いで人格否定することもなくなると思います(「死者には何をしてもいい」と言って歴史人物の人格を蹂躙している人へ、自分のしたことはいずれ必ず自分に返ってきますよ)。
もちろん嫉妬をする必要もありません。来世か来来世ではあなたが有名人です。
関連記事 「優れた人間性」の定義が、「有名であること」と言う次元の低さ
では具体的に、過去世で有名となった人は出生ホロスコープにどのような特徴を持つのか。
決して何か分かりやすい法則、「この惑星とこの惑星のアスペクトがあれば有名人」という絶対公式があるわけではないのですが、全体的な感覚として感じ取ることができる特徴があります。
たとえば、次のような特徴です。
●特殊な形状の複合アスペクトがある。(一点のみ特殊ではなく、複合アスペクトが重要な目印であるようです)
●アセンダントか太陽にタイトな合(0度など)がある。または十惑星の合が多い。(惑星に偏りがある人の全員が過去に有名人だったわけではない。むしろ今世でチャレンジし、有名になる計画で生まれている人が多い。前世の反映としての合であるかどうかは内容による)
●月、またはドラゴンヘッドと他惑星とのアスペクトが尋常ではなく多い。なおかつ、その内容が筋の通る一つの話を成す。
※魂の経験はアスペクト形状に表れます。経験値を読む場合は必ずオーブ広めで出してください。どの人のホロスコープでもオーブが狭いと無個性となり、正しく読み取ることはできません
あくまでも例なので、これだけではないことは念頭に置いてください。
ただ少なくとも、凡庸(ぼんよう。ごくフツー、ありふれているという意味)な印象とはかけ離れたホロスコープであるはずです。
占星術師の方ならたぶん経験あるでしょうが、ノートPCでホロスコープを作成した瞬間に、思わずパタンと閉じたくなってしまうようなホロスコープです。
「うわ、なんだこれ。読みたくない」
と感じてしまうあの感覚。
恐怖、あるいは「畏敬の念」に近いのかもしれません。人間が立ち入ってはいけない場に踏み込むような感覚があります。
しかも、どちらかと言えば吉象よりも不吉な印象を受けるホロスコープであるはずです。どうしてなのかと言うと、有名人になるとただそれだけで苦労が増えますし、殺されるなどの悲惨な経験をする確率も高くなるからです。このため当然ながら、過去に有名人としての経験を持つ人は180度や90度が目立つホロスコープとなるでしょう。
鑑定する側にとっては、「ご本人に何とお伝えしよう……」と表現に悩むホロスコープと言えますね。教科書通りに「不吉過ぎる」と言うのは間違っているし、「尋常ではない」と言っても本人のために良くない。この意味でも、「読みたくない」と投げ出してしまいたくなる感があります。
何故、嘘をつくことが不可能なのか
このような、「凡庸ではない感じ」を受けるホロスコープは滅多にありません。
自分は過去世で有名人だった、と嘘をついている人のホロスコープはたいてい凡庸なので、この時点で嘘をついていることが分かるはずです。
あるいは、彼らは嘘をつくために必死で、特殊な形状のホロスコープとなる年月日を探し出して提供してくるかもしれません。
ただこの場合、申告している前世記憶と宿またはドラゴンヘッドが一致しないでしょう。
※このページだけ読んでいる方へ。前世は宿、今世に対応する過去世はドラゴンヘッドに表れます。
著者サイト参考ページ:
●宿は前世を映す鏡
●ドラゴンヘッドは今世と対応するカルマ
もし宿が一致し、さらに特殊なアスペクト形状のホロスコープを申告してきたとしても、そもそも話者の個性がホロスコープとかけ離れていれば嘘だと分かるでしょう。
・特殊な形状のホロスコープを探し出し
・宿やドラゴンヘッドと、前世の話を一致させ
・申告したホロスコープにふさわしい人格個性で話をする
という三要件を満たすことは至難の業で、通常は不可能だと思います。
少なくとも人間業では無理ではないでしょうか。
(高度なAIを用いて、与えられた役を完璧にこなす最優秀の役者や作家を雇えば、もしかしたら可能かも。しかしその場合、多額の資金が必要だから個人では不可能でしょう。そもそも有名人を演じることには利益がないので資金回収できないはず、笑。個人ではなく組織、たとえば宗教団体なら資金的には可能だろうが、資金を投じて完璧に演じることに意味があるのかどうか……宗教団体の場合、何を言っても信じる信者を騙せば良いだけだからわざわざ資金を投じる必要もない)
このようなわけでホロスコープを見れば嘘が分かりますから、嘘をつかないほうがいいですよと言いたいです。
---以下、前記事と重複するためカット---
〔関連記事〕
・単純な人と、複雑な人(アスペクトで分かる魂の経験値)