サビアンシンボルと、魂の年齢


 とても良いご質問をいただいたので、回答します。

Q.

サビアン度数から魂の年齢とかって分かるものですか?

何故こういう質問が出てくるかというと、以前見てもらった占星術の先生に「あなたは比較的に幼い魂だね」と言われたんですよ、…略…
その占星術師があげた理由としては、惑星の偏り具合(吉野様も以前ブログ「単純な人、複雑な人」で惑星配置から経験値がある程度わかると書いてましたよね)、もう一つが十惑星のサビアン度数が全般的に若いから、でした。
…略…
サビアン度数でもこういった見方ってあるんですか?

サビアンの度数で魂の年齢を見る手法というのは、私は聞いたことがありませんでした。
すみません。何かの本で説かれているのかもしれませんが、あまり最近の占星術本は読まないので。

ただ松村潔先生など、メジャーなサビアン占星術専門家がそのような説を説いたことはないはずです。
そもそも西洋占星術では輪廻転生は「ないもの」とされていますから、メジャーな占星術師が「魂」や「転生」について説くこと自体、タブー。
松村先生はご自身も過去世記憶を持つことから輪廻転生肯定派ですが、西洋占星術の分野ではスタンダードセオリーから大きくはずれないことにしている気がします。(なので松村先生も太陽中心主義です)

ただ確かに松村先生も仰っていますが、各サインの度数が若ければそのサインの若さを表すと言えます。
 
 サイン前半 → 若さゆえ、勢いよく飛び出して行く(若年期)
 サイン半ば → エネルギーが充実して満ちる(成熟期)
 サイン後半 → 落ち着いてエネルギーをコントロール、次サインへの転換をはかる(老年期)

というイメージ。
このため、サイン前半に惑星が集中する人は若いエネルギーに満ちているとは言えるでしょう。

とは言え魂の年齢は、惑星のあるサイン度数だけで決めつけることはできないはず。
十惑星全てがサイン前半にあるならば、むしろ幼児期の可能性が低いのではないか、と私は思います。
比較的に若いことは確かなのですが、それなりに経験値があり、充分に成長した魂でなければ大きなエネルギーは扱えないからです。

活動力の大きいネイタルホロスコープ(人生計画)を幼児期の魂が持たされたなら、その人生の激しさによって魂が破壊されてしまうかもしれません。
※破壊とは深い傷を負ったり、最悪バラバラになるという意味であり、エネルギーが消失するわけではありません。ただし個性が修復不可能になるとは思います
このため、幼い魂にはあまり激しい人生計画は与えないのです。

前に私は
『「優れた人間性」の定義が、「有名であること」と言う次元の低さ』
で、有名人になる魂はレベルとして比較的に未熟なほう、と書きました。
これは地上で到達できる最高レベルに比べれば遥かに未熟、ということで、決して生まれたばかりの幼児期の魂というわけではありません。
著名人として生きる人生はかなり過酷です。
言ってみれば、十代後半~二十代前半の若者が挑むオリンピックのようなものです。
さすがに幼児期の魂では、絶対に無理でしょう。3歳児ではオリンピックへの出場資格すらありませんし、無理にそんな場所へ引きずり出されたら死んでしまいます。
さらに言えば、老年期の魂にも無理なことです。老いた魂が地上次元に合わせて生きるのはとても困難だからです。オリンピックは若者だけが挑める特別な場です。
なので、地上で活躍するに相応しい、活動力の高いホロスコープを持つ人は若いがそれなりに経験のある成長した魂の持ち主、と言えます。

――と、このように魂の年齢は回りくどく全体を見て推測していくしかありません。
決して、
「サイン〇度にこの惑星があるから、あなたの魂年齢は〇歳!」
とばしっと数字が導き出せるものではないわけです。
明確ではない回答で、すみません。

もう一つ、ご紹介いただいたURLの話。>>霊格、「魂の年齢」を知るための詳しい話

 

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